東京 横浜 顔タイプメイクレッスン HARU(ハル)

楽しいかどうかを基準にしてみる


こんにちは。
メイクインストラクターさやかです。



今日、小さいお子さん(赤ちゃん)を二人育児されながら私のレッスンに申し込んでくださった方がいらっしゃり、
その方を見ていたら、私の母の事を思い出したので、お話させてください。



私の母、
私が今の仕事をすることになった一番のきっかけなんじゃないかなと思うのですが・・・



洋服やアクセサリーが大好き。
ある意味病気なんじゃないかなと思うくらい大好きなんですね(笑)


田舎の中にぽつんとあるセレクトショップの常連で、毎日のようにそこに通っていました。
私も幼い頃からずーっとそこに連れて行かされ、着せ替え人形かのようにたくさんのお洋服を着させられてました。



そう、当時の私はたくさんの洋服を着させられることや、華やかな場所に連れて行かれることがイヤだと感じていたんです。
我が家は会社を経営していたこともあり、母は毎日とっても忙しそうにしてたんです。
なのに、時間がない中、なんでこんなところに来てるんだろうって、
よく理解できなかった。
そんな時間あるなら休んだらいいのにって思っていました。




そして、私が大学生の頃、母が生死をさまよう大病にかかった時も、
母が何より心配したのは、病気自体のことではなく、後遺症でヒールを履けなくなるかもしれないという不安でした。
この時も何をおかしなこと言ってるんだろうって思ってたんです。






でも私が大人になり出産した時、母が通っていたセレクトショップのオーナーさんから
『あなたのお母さんは、妊娠中や育児中もヒールを手放さなかったのよ』
という話を聞いて、
その時初めて母の気持ちがちょっとわかった気がしました。





母が、追われるような日々の中、
なぜわざわざ洋服屋さんに行っていたのか
ド田舎の中でキレイなお洋服を着続けていたのか
病気よりヒールを履けなくなる心配をしてたのか。




母は、母の環境の中で
できることを楽しむ
できる中で楽しむ




それをやっていたんだと思います。




今年72歳になる母は、先の病の後遺症もあって昔のような高いヒールは履けなくなってしまいました。
指もうまく動かせないでいます。
でも、今でも1日の中で何回も着替えをする生活をしています。
スニーカーに合うスタイルで。




スーパーにお買い物に行く時、
役所や銀行に行く時、
お友達とごはんに行く時、
犬と散歩に行く時、




一回家に帰る度に、次に行く場所に合わせて、次に会う人に合わせて
毎回何度も着替えるんです。
もしかしたらこれを読んでくださってる方の中にも理解できない方も
いらっしゃるかもしれませんね。





ただ私は、そんな母の
できる中でできることをとことん楽しむ
そんな心意気というか、
その気持ちにとても惹かれるし、誇りに感じています。
私もそんなおばあちゃんになりたいなって。





もしこれを読んでくださっている方で
今を必死に生きている方がいたら、
毎日一日を乗り越えるのにやっとの方がいたら、
様々な理由でやりたいことを自由にやれてない方がいたら、

どうかやれることの中でやれることをとことん楽しむ気持ちを
持ってみてほしいなと思います。



やらなきゃいけないことがたくさんあった時、
それが楽しいと感じることかどうかを優先順位の基準にしてみてほしいです。


もちろん、それがお化粧じゃなくても、洋服じゃなくてもいいです。





今のままの状態でできること。
もっとあるかもしれません。





あ、そうそう。

最後に一つ。


私も母も常にキレイにしているわけでは決してなく、
家の中いる時は、みなさんにお見せできないような部屋着で過ごしております


それもまたTPOということで…笑

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